こどものこころ~1学期~
年少組のこころ
『楽しい』は
理屈じゃあ ありません
そこに 友だちがいたから
ただ ただ
「やったあ」「やったあ」と
跳びはねるのです
望遠レンズで 覗いていたら
男の子が2人顔を出し
こんな顔
次に 来た子も
うれしい 顔
怒らないでね お母さん
「う〇ち」「う〇ち」
大きな声で
叫んでます
年少組の こころ
悪い言葉と知っていますが
言ってみたい お年頃
でもね
私と目が合ってしまった途端
びっくりして
隠れてしまいましたとさ
年中組のこころ
かっこつける
大きく見せる
テリトリーを守る
見つめ(にらみ)合う
心で会話
テレパシー
カメラに気づき
場を和ませる
こそこそばなし
カメラに気づいて
気まずいこころ
一方通行で
ぐるぐる遊んでいます
我先にと思う
それなのに
あえて 同じ場所
ぐちゃぐちゃになるのは
目に見えているのにね
年中組のこころは
こんなふうに 複雑
自分の存在
他人の存在
自分のプライド
他人の目
小さな社会の中で
もがいているところ
だから その気持ち
受け止めてくださいね
年長組のこころ
帰りの仕度を
しているところ
なのに
どうしても気になって
図鑑をめくるのは
見つけて
ようやく さなぎになったから
クラス全員が
さなぎの行く末を気にしているから
仕度途中に
図鑑を出していても怒らない
羽化した蝶は
みんなで逃がしましょう
「にげていいよ」
でもにげません
立ち上がって
身体を伸ばすと同時に
空へ飛ぶ
みんなの視線も
空へ向く
もう1匹もにがそう
ほんとは
自分でやりたいけれど
幼虫を見つけた友だちに
逃がし方をレクチャー
空へ舞った蝶はどこへ行くのでしょう
年長組のこころ
1人が感心を持っていることに
みんなも感心を持つように
クラスの仲間の
共通のこころが
見え始めたところです