こころがうごく
子どものこころは
とても興味深いものです
今日は雨
広い部屋で
年少組の 子どもたちが
楽しそうにジャンプをしています
それを眺めている女の子
毎日泣きながら幼稚園に来ています
担任の先生を
よりどころとしていますが
今日 先生は
広い部屋のみんなのところにいます
だから
足を少し動かして
部屋に入ろうとこころをうごかします
けれども
その瞬間
女の子の足は
元に戻ってしまいました
先生は
少し遠くに見えます
それを
どんな気持ちで見ているのでしょう
時間ばかりが たってしまいます
その場で
ずっと動かずに
じっと 眺めています
隣に開いたドアを見つめます
身体が少し
動きました
こころが
少しだけ
うごいたようです
その時を
担任の先生は見逃しませんでした
ずっと 待っていたのです
子どものこころが
うごくそのときを
行く!と決めた
その子の表情を
さあ
こころもからだもうごきます
上靴を脱いで
マットに登って
うれしいの
やってみたの
うれしいの
そうして
たくさんとんでいると
残念ながら
次の子が来てしまい
少し待ちます
ちょっと
不安な顔になります
またできました
だから
ちょっと待ったら
またできるから
今度は笑顔で
待っています
こどものこころが
うごくとき
そのときを待つ
保育者のこころも
揺れうごきます
どこまで待てばいいのだろう
いつ声をかければいいのだろう
こどものこころがうごくとき
それに気づける
こころもちでいたいです