心の動き
暑い夏
みんながプールに入っている横で
プールに入らない子どもたちがいます
水着に
ならない子どもたちがいます
それは
大概 心がかたくなっていて
プールに入らない
のではなく
プールにはいれない
そんな心になっているのです
でも
入れない理由は
その子それぞれ
時間がたつと
だんだん プールに近寄ってくる子も
じっと見つめている子もいるのです
だから
慌てず しばらく待ちましょう
みんなが
プールから出て
静かになると
入ることができる子もいます
今日は入らない
そう決めている子もいます
そんな風に決めずに
ちょっと気にしたらいいのに・・・
そんな気持ちが首をもたげますが
堤防の修繕をお願いすると
張りきってやってくれるのです
プールでみんなが騒いでいて
たくさんの水がこぼれる中
一生懸命に堤防の修繕
それでも よいと思うのです
プールに入らなくたっていいと思うのです
翌日も
堤防の修繕にいそしみます
でも
みんながいなくなったその時に
彼の心は動きます
私たち保育者は
いつも慌ててしまうけれど
慌てずに待っていると
子どもの心が
動く瞬間に
きっと出会えますよ