いのち
1年前のベンジャミンです
今のベンジャミンです
少し瘦せたのが わかるでしょうか
乳腺腫瘍
おなかの中に 癌ができてしまいました
転移があり
手術は難しいそうで
余命は 半年もありません
8年ほど前
警察から 捨てウサギを飼ってくれないかと
電話があり
ピーターとベンジャミン2羽を
飼い始めた頃の話
子どもたちは
じっと耳を すまして聞いています
病気の話
余命の話
私たちが ベンジャミンに
できることは何かと問いかけると
たくさんの 意見が出てきました
―様子を見てあげよう
毎日 見てあげよう
―どんなふうに?
―ご飯の食べ方とか
―ウンチはどう?とか
―体を見ると わかるかも
―顔をみると 元気かどうかわかるよきっと
子どもたちの
真剣な言葉
動物は
不思議なもので
飼い主の 気持ちがわかります
死なないでほしいと思う
切なる願いに
動物は 応えようとしてくれます
いのちは 限りがあります
けれども
子どもたちの 真剣な思いは
ベンジャミンにも 届いて
あと 少しの いのちを
少しでも多く
つないで いくでしょう
いのちの 尊さを
子どもたちの
心に 残そうとして