再び「いのち」
幼稚園クリスマスが終わった
月曜日の朝
登園してきた 子どもたちは
段ボールに 気付きました
覗いて
触って
その前の日 日曜日
ちょうど 小学生の同窓会で
先生たちが 出勤した
そのあとのことです
ウサギの べンジャミンが
倒れて しまいました
そして
数時間後
先生たちに 看取られて
静かに息を引き取ったのです
余命 6か月ないでしょう
そう言われてから
7か月以上
金曜日まで
たくさん 餌を食べて
子どもたちに
苦しい姿を見せることは ありませんでした
段ボールを きれいにするため
絵を描き始めた 子どもたち
年少組や年中組も
年長組に混じって
描き始めました
男の子2人
何も言わずに
黙々と
折り始めた 折り紙は
どんどん増え
段ボールを
きれいに飾るでしょう
癌を宣告されてから
ベンジャミンに 何をすればよいかを考えた
年長組の子どもたちは
この 7か月
毎日 様子を見ながら
世話をしたのでした
どんどん ふくらむ
おなかの癌を
心配しながら 見つめながら
そして
その 子どもたちの気持ちは
ベンジャミンに届き
子どもたちのために
いのちを つないでくれました
お骨になって 戻ってきたベンジャミン
保護者の方も
子どもたちも
思いを込めて
見つめます
『べんじゃみん
ようちえんにいてくれて ありがとう
うまれてくれて ありがとう
さいごまで いきてくれて
ありがとう』
~一緒に幼稚園に来た ピーター(右)と~