思い出をトレースする
1月から2月にかけて
卒業を控えた
年長のひとたちは
不安と
さびしさ
いろいろな思い
どうしょうもなく
どう過ごせばよいのか
自分の行動を
押さえるすべを持たないことがあります

少しずつ
その思いを
消化していくために

少しずつ
糸を縫うように

入園してからの
楽しかったことを
振り返り
おしゃべりし

こころに
縫いとっていきます

明るい光を感じる
この季節
やるせない思いと
思い出のトレースを
繰り返しながら

残りの日々を過ごします

こころに映る
その影と
きらめく光に
一歩ずつ
前に前に
進んでいけますように


