あふれる こころ
目に見える成長は
わかりやすいものです
教科書に載っているような
標準的な成長は
わかりやすいものです
けれども
子どもの成長は
目に見えず
目に見える部分は
ときに 「退行している?」
そんな風に思えてしまう
そんな「成長」もあるわけです
年長組 今年のお別れ遠足は
みんなが興味を持っている
宇宙や自然の
博物館に行ったのです
のんびり過ごして
ゆっくりと回って
翌日は
クラスのボードに
博物館を作りました
見たものを
絵にする作業は
難しいもので
年長組になったばかりのころは
かけない みないで わかんない
そんな言葉が 飛び交っていました
でも
自分たちが見たものを
経験したことを
あふれるように
紙に描いていく
3月初めの 年長組最後の時です
それは決して
「絵が描けるようになった」
だけの話ではなく
彼らの心が
絵という表現方法に
解放されたということ
描きたいと 感じられるようになったこと
心が動かされているということ
自分自身を
表現して大丈夫という
安心を感じられるようになったということ
北極では氷が減り
シロクマたちが 危機に瀕している理由を聞いた翌日
~かみさま シロクマをおまもりください
~きょうはごみを少なくしました
そう祈る 子どものこころは
あふれるように
豊かだと思うのです
こころは
目に見えないのです